関与の研究はその後失速しましたが,調整変数としてはまだまだ大事なものだと思っています.
Zimbardo(1960) | 問題関与・反応関与 |
Woods(1960) | 自我関与商品(威光・成熟・地位・不安)、快楽性商品、機能性商品 |
Freedman(1964) | 自我関与に2種類(コミットメント・問題関与) |
Rothschild & Houston(1977) | 0次関与・高次ロイヤル関与・高次情報探索関与 |
Houston & Rothschild(1978) | 状況関与・永続的関与・反応関与 |
Mitchell(1979) | 状態定義・過程定義 |
Petty & Cacioppo(1979) | 思慮下にある問題が個人的に重要・採用した特定の反応が個人的に重要 |
Bloch(1981) | 永続的関与・状況関与 |
Greenwald(1982) | 他人の評価への関心・自己評価への関心・個人的な重要性 |
Zaltman & Wallendorf(1983) | 製品クラスへの関与・代替ブランドへの関与・特定ブランドへの関与・説得的コミュニケーションへの関与 |
Park & Young(1983) | 感情的関与・認知的関与 |
Greenwald & Leavitt(1984) | 行為者関与・聴衆関与 |
Gardial & Zinkhan(1984) | 場面関与・製品関与・課題関与 |
Muncy & Hunt(1984) | 自我関与・コミットメント・コミュニケーション関与・ 購買重要性・反応関与 |
和田(1984) | 課題関与・状況関与・製品関与、認知・感情 |
Gardner, Mitchell,& Russo(1985) | 注意+処理方略 |
Rossiter & Percy(1985) | 認知の次元(高関与・低関与)×動機の次元(情報・変換) 高関与は購入前探索・確信、低関与は以前の経験 |
Zaichkowsky(1986) | 広告に対する関与・製品に対する関与、購買決定に関する関与 |
Mittal(1987) | 認知的関与・感情的関与 |
Costley(1988) | 内容次元(認知・状態・反応)、対象次元(製品・広告・状況)、 性質次元(感情・認知)、強度次元 |
青木(1988a) | 対象(特定の対象物に対する関与・特定の課題に対する関与・ 特定の行為や処理プロセスに対する関与) 持続性・状況特定性(状況特定的で一時的関与・状況横断的で永続的 関与) 動機的基盤(認知的・感情的) |
Baker & Lutz(1988) | 意志決定関与・広告メッセージ関与 |
青木(1989) | 対象特定的関与・状況(課題)特定的関与(課題特定的関与) |
Mittal(1989c) | 先行体・功利的目標と機会損失・心理社会的目標と機会損失 |
Johnson & Eagly(1989) | 価値関連関与・結果関連関与・印象関連関与 |
Maclnnis & Jaworski(1989) | 要求として認知・感情 |
研究者 | 項目数 | コメント(→はその尺度を利用した研究者) |
1因子(妥当性確認済み) | ||
Bloch(1982) | 8項目 5項目 | (Bloch, 1981) 乗用車 ファッション クロンバックのα |
Slama & Tashchian(1983) | 9項目 | 拒否範囲、リッカート法、SD法各3項目 LISREL |
Oliver & Bearden(1983) | 9項目 | Bloch(1981)のBloch(1981)の9項目,クロンバックのαと再テスト信頼性 |
Traylor & Joseph(1984) | 6項目 | 因子分析 22項目より選択 |
Zaichkowsky(1985b) | 20項目 | SD尺度 因子分析 妥当性チェック →Zaichkowsky(1985a,1987),Celsi & Olson(1988),Thorson & Page,Jr.(1988), Ram & Jung(1989), Celuch & Evans(1989),Brisoux & Cherou(1990), Jain & Srinivasan(1990),Cole et al.(1990) |
Zinkhan & Muderrisoglu(1985) | 5項目 | LISRELで熟知度、認知的分化と違う |
Slama & Tashchian(1985) | 33項目 | 購買関与 →Slama, Williams,& Tashchian(1988) |
Richins & Bloch(1986) | 9項目 | 持続性関与はBloch(1981)の9項目 クロンバックのα係数 →Richins & Root-shaffer(1988) |
Ratchford(1987) | 3項目 | 他に思考尺度(2項目)、感情尺度(3項目) 主として情報処理 →Jain & Srinivasan(1990) |
Mittal(1989b) | 4項目 | 購買意志決定関与 |
Ohanian(1989) | 10項目 | リッカート法、SD法各(5項目)自我中心性 他にHupfer & Gardner(1971)のグラフ評価、修正自己カテゴリー法) 自我中心性 |
その他1因子(尺度化ではない) | ||
Krugman(1967) | 6項目 | 自我関与 測定したが採用しなかった。認知的反応を採用 |
Bowen & Chaffee(1974) | 7項目 | SD尺度 製品分化中心 関与操作の確認 |
Tigert, Ring,& King(1976) | 5項目 6項目 | ファッション関与指標(択一) ファッション関与因子 |
Tigert, King,& Ring(1980) | 5項目 | ファッション |
Berger(1986) | 3項目 | 相関分析 他に感情尺度、思考尺度各3項目 重要・リスク・ 思考量 |
日本経済新聞社(1989) | 13項目 | 衣服関与因子 |
Hastak & Park(1990) | 3項目 | (関与・集中・注意) メッセージ反応関与(MRI) |
1項目測定 | ||
Sawyer(Ray,1973に引用) | 知らない反応 | |
Lastovicka(1979) | どちらににているか(広範問題解決と習慣問題解決)購買関与 →Saegert & Young(1983) | |
Traylor(1981) | 製品の重要性評定 | |
Batra(1985) | 製品の重要性評定 | |
Arora(1985) | 店舗属性の重要性評定の合計 | |
Bolfing(1988) | 意志決定に費やした時間と努力(4段階) |
研究者 | 項目数 因子数 分析対象 コメント (2段目)因子名 (3段目)→利用研究者 |
Lastvicka & Gardner(1979) | 22項目3因子 ビール等11製品 熟知度(知識)、ブランドコミットメント、規範的重要性(製品関与) →Gill, Grossbart,& Laczniak(1988) |
Tyebjee(1979) | 13項目3因子 ビール 製品関連関与、課題関連関与(感覚関与・認知的関与) |
Parkinson & Schenk(1980) | 11項目3因子 運動靴等4製品 場面関与(結果)、持続性関与(経験・自我関与) |
Bloch(1981) | 17項目6因子 乗用車 ドライブと車使用の楽しさ、車について他人に話す、自動車レース活動への興味、自分の車による自己表現、自分の車への愛着、車への興味 |
Arora(1982) | 各4,4,5項目 大学 場面・持続・反応 SD法、リッカート法 LISREL |
Korgaonkar & Moschis(1982) | 9項目4因子 (結果に問題あり、固有値が合わない)ソフトドリンク・ラジオ 製品分化、熟知度、コミットメント、重要性 |
Shimp & Sharma(1983) | Block(1981)の追試 17項目3因子 乗用車 LISREL 情緒的・個人的関与、社会地位関与、対人関与 |
Beatty & Smith(1983) | 13項目4因子 老人ホーム LISREL 製品関与(3)、持続性関与(4)、場面緊急性関与(4)、場面財政性関与(2) |
Smith & Beatty(1984) | 5因子→3因子 白黒テレビ・ビデオ・パソコン 持続性関与(価値中心性・購買態度)、製品関与(重要性・リスク)、場面関与 |
小嶋ら(1984,1985) | 16項目3因子 8電化製品(1984) 歯磨き等14製品 感情的関与、認知的関与、ブランドコミットメント →杉山(1987)、堀(1989) |
Kapfere & Laurent(1985,1985/86) | 16項目5因子 電池等20製品 関心、快楽、価値、記号、リスクの重要性、リスクの確率 →Jain & Srinivasan(1990)(改訂版) |
Laurent & Kapfere(1985) | 19項目4因子 ドレス等14製品 快楽、記号、リスクの重要性、リスクの可能性 →Celuch & Evans(1989),Jain & Srinivasan(1990)(改訂版) |
McQuarrie & Munson(1987) | 14項目3因子 SD法 乗用車等24製品 Zaichowsky(1985a)とLaurent & Kapfere(1985)をもとにしている 重要性、快楽、リスク Jain & Srinivasan(1990) |
Slama & Tashchian(1987) | 13項目3因子 シャンプー LISREL 場面因子(4項目)、永続的関与(4項目)、反応関与(5項目) |
青木(1987C) | 8項目2因子 家庭用AV製品 LISREL 感情的関与(4項目)、認知的関与(4項目) |
青木ら(1988) | 22項目5因子 シャンプー他 ブランドコミットメント、製品関与、購買関与(情報処理関与)、変化探究、 非計画購買(衝動買い) ブランドコミットメント、製品関与、購買意思決定関与、 バラエティーシーキング、売り場状況依存性 |
中山・清水(1988) | 7項目3因子 ブランド間差違、変化探究、他人の銘柄への無関心 |
Beatty, Kahl,& Homer(1988) | 9項目3因子 ソフトドリンク LISREL 自我関与・購買関与・コミットメント(反応関与の1種) |
Mittal & Lee(1988) | 25項目8因子 パソコン・フードプロセッサー・ビデオ LISREL Laurent & Kapfere(1985)をもとにする (製品関与・ブランド選択関与)×(重要性・リスク・記号価値・快楽価値)3因子 |
Pucely,Mizerski & Perrewe(1988) | 26項目3因子(5因子) 音楽 持続性関与、行動関与(能動・受動)、経験関与(感覚・分析) |
Higie & Feick(1989) | 10項目2因子 パソコン・芝かり機 Zaichkowsky(1985)を基にしている。 快感関与、自己表現関与 →Jain & Srinivasan(1990) |
Jensen,Carlson,& Tripp(1989) | 22項目4因子 ブルージーンズ・シャンプー・運動靴 Lastvicka & Gardner(1979)の追試 重要性、知識、ブランド選好、コミットメント |
Venkatraman(1989) | 13項目2因子 LISREL パソコン・フードプロセッサ・ビデオデッキ 持続性関与(6項目)、道具的関与(7項目)(リスクの回避の重要性?) |
Jain & Srinivasan(1990) | 15項目5因子 49項目より抽出 ラジオ等10製品 →Zaichkowsky(1985),Kapfere & Laurent(1985,1985/86),Ratchford(1987), McQuarrie & Munson(1987),Higie & Feick(1989)の尺度を使用 関連性、快楽、記号、リスク重要性、リスク可能性 |
Zaichkowsky(1985b)* | 2因子 関連性・重要性,快楽 |
Kapfere & Laurent(1985/86)* | 4因子 関心・快楽,記号,リスク重要性 |
Ratchford(1987) | 1因子 |
McQuarrie & Munson(1987)* | 3因子 快楽,重要性,リスク |
Higie & Feick(1989) | 2因子 快楽,記号 |
研究者 | 従属変数 |
関与全体の効果 | |
Tyebjee(1979) | 判断反応時間 |
Parkinson & Schenk(1980) | 反応関与(消費者関与行列) |
Traylor & Joseph(1984) | 購入頻度(高中価格耐久品、低価格耐久品)、選択性 |
Slama & Tashcian(1985) | 家族のライフサイクル、教育、収入、性、主婦の労働、民族 |
Zaichkowski(1985) | 情報探索、代替物評価、ブランド間差違知覚、ブランド選好、購入場面差 |
Zaichkowski(1988) | 間接的属性評価、直接属性評価、属性再生 |
各下位関与要因の効果の差の検出 | |
小嶋他(1984) | 製品属性の再生、ブランド間差異知覚 |
Laurent & Kapfere(1985) | 広範意志決定、恒常的情報収集、記事・テレビへの関心、広告を見る |
McQuarrie & Munson(1987) | ブランドコミットメント、ブランド間差異知覚、情報探索と選択の複雑さ |
Mittal et al.(1988) | 使用頻度、知覚したブランド差、ブランドコミットメント 、ブランド比較、記事への関心、広告への注意 |
McQuiarrie & Munson(1987) | ブランドコミットメント、ブランド間差違、情報探索と選択の複雑さ |
Pucely et al.(1988) | 注意、情緒、購入意図 |
Higie & Feick(1989) | 情報探索、情報供給、オピニオンリーダーシップ |
Jain & Srinivasan(1990) | 情報探索、ブランド間差異知覚、ブランド選好 |