1 産業心理学における消費者行動研究
産業心理学はアメリカ系,経済心理学がドイツ系。ドイツでは経済という言葉がよく使われる。
ドイツ系の経済心理学(出典不明)
経済心理学(広義)
↓
人
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生産人 消費人
↓ ↓
経営心理学 経済心理学(狭義)
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労働 経営社会 販売心理学 広告宣伝 購買
心理学 心理学 市場調査 心理学 心理学
狭義の経済心理学が消費者心理学にあたるから,現代的に拡張して次のようになる。
2節 経済学と心理学 p27
素朴心理学が前提
古典派経済学(特にミクロ経済学)
限界効用の理論
P.D.ベネット・H.H.カサージアン(1979)消費者行動 ダイヤモンド社 2章 を見よ
古典派経済学の前提となっている
「経済人」
経済人(有斐閣「経営学小辞典」1981)
→人間の能力を絶対的なものとした「全知的合理性」をもつ
H.A. Simon 限定された合理性
広義では,合理性は
行動スタイルを指す。
井関(1969)(吉田・村田・井関『消費者行動の理論』丸善 p120)/P>
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経済人→客観的合理性(全知的合理性)
経済人とは経済理論で仮定されているような,完全に合理的な意思決定を行う人間類型のこと。
経営人→主観的合理性(限定された合理性)手続き的合理性
現実の人間は経済人の場合のような完全な合理性は有せず,彼の合理性は限定されたものでしかない。という事実に即してモデル化された人間類型。
満足化 vs. 最適化
(単なる心理学の知見の適用)
仮説演繹法
仮説構成体−演繹−検証
どうしたときに実証できたといえるのか。
先付けは仮説を検証したことになるが,後付け(結果を見てからいうこと)は検証したことにはならず,単なる感想か,仮説を作った段階この区別が重要
予測と合致。
後ろ向きの研究(過去を見る)と前向きの研究(可能性を見る)