SPSS ときど記(271〜280)

SPSSを使っていてトラぶったところや変な出力や裏技表技の便利な使い方を中心に書き留めてみる。時々書きます。(Keizo Hori
最終更新日: (2008/12/10から)

(261)〜(270) ときど記(メニュー)へ  (281)〜(290)

  1. SPSS ときど記(280) 2009/07/18 SPSS PASW(SPSS) Statistics 18予約受付開始
  2. SPSS ときど記(279) 2009/07/14 SPSS スクリプトのspss16,17への対応
  3. SPSS ときど記(278) 2009/04/13 SPSS SPSS名称変更とパッチファイル
  4. SPSS ときど記(277) 2009/04/10 GEE GEEの一般的説明
  5. SPSS ときど記(276) 2009/02/17 CATPCA CATPCA のbootstrap マクロ(2)
  6. SPSS ときど記(275) 2009/02/13 CATPCA CATPCA のbootstrap マクロ
  7. SPSS ときど記(274) 2008/12/19 SPSS17 マイナーバージョンアップ
  8. SPSS ときど記(273) 2008/12/26 SPSS17 変数名の制約
  9. SPSS ときど記(272) 2008/12/11 SPSS17 SPSS17 既知のバグ
  10. SPSS ときど記(271) 2008/12/10 OMS SPSS17の出力の変更によるoms使用マクロの不具合(crossstats.sps)2

SPSS ときど記(280) 2009/07/18

SPSS PASW(SPSS) Statistics 18予約受付開始

「PASW Statistics 18」が8月下旬にリリースされます。
http://www.spss.co.jp/store/campaign/statistics18.htmlに詳細があります。

 8月31日まで割り引き。8月下旬リリース予定。
 たいてい12月頃までにバグ取りバージョンがでるはずだ。

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SPSS ときど記(279) 2009/07/14

SPSS スクリプトのspss16,17への対応

spss16になって出力のdraftモードがなくなった。draftとviewのオプションをつけていたスクリプトはそのためエラーが生じるようになっている。とりあえず、因子分析の因子数決定法 script だけは対処しておいた。

 簡略的には
 set draftのサブルーティンを無効になるようにする。
 Sub setdraft(i As Integer)〜End Sub の間にある部分を削除もしくはコメントアウトする。このサブルーティンは呼び出されるので外枠だけ残しておく。

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SPSS ときど記(278) 2009/04/13 2009/04/10

SPSS SPSS名称変更とパッチファイル

 SPSS statistics がPASW (Predictive Analytics Software) statistics と名称を変更した。詳しくは http://www.spss.co.jp/software/rebrand/ 。

パッチによって17.02となりました。出力において図表が多いと表示されないことがあるという点は改善されました。パッチ内容はhttp://support.spss.com/ProductsExt/Statistics/Patches/17.0.2/17.0.2_Description.html

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SPSS ときど記(277 2009/04/10

GEE GEEの一般的説明

http://hisdu.sph.uq.edu.au/lsu/SSAI%20course/presentations/Annette.pptにGeeのpower pointによる説明がある。
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SPSS ときど記(276) 2009/02/17

CATPCA CATPCA のbootstrap マクロ(2)

CATPCAの日本語解説は、C:\Program Files\SPSSInc\Statistics17\Japanese\SPSS Categories 17.0.pdf にある(ここになければSPSSのCD-ROMを探してください。3章カテゴリ主成分分析(CATPCA)がその章である。

 この章にある例C:\Program Files\SPSSInc\Statistics17\Samples\Japanese\anorectic.sav を使ってブートストラップをしてみる。
Categories CATPCA Bootstrapをダウンロードし、解凍する。CatpcaBootstrapというフォルダーが作成され、その中にすべてのファイルを格納する。
RunCatpcaBootstrapy.SPSの必要事項を書き換える。

******.
*** Replace c:\projects\catpcaboot by your directory path***.
CD 'D:\spss\MACRO\CAT\CatpcaBootstrap'.
*** Replace Data.sav by the name of your data file***.
DEFINE !file() 'D:\spss\MACRO\CAT\CatpcaBootstrap\anorectic.sav' !ENDDEFINE.
《中略》変数名とオプションの指定
** Replace v1 v2 v3 v4 v5 with your analysis variables ***.
DEFINE !variables() 体重 月経 絶食 過食 嘔吐 下痢 多動性 家族 相関互係 !ENDDEFINE.

*** Replace v1 v2 v3 (ord) v4 v5 (num) with your analysis variables and scaling levels ***.
DEFINE !analysis() /ANALYSIS = 体重 月経 絶食 過食 嘔吐 下痢 多動性 家族 (nom) 相関互係(NUM) !ENDDEFINE.

*** Replace v1 v2 v3 v4 (active mode) v5 (passive) with your analysis variables and missing treatment options ***.
DEFINE !missing() /MISSING = 体重 月経 絶食 過食 嘔吐 下痢 多動性 家族 相関互係 (passive) !ENDDEFINE.
**********.

太文字部分のように差し替えて走らせればいい。
D:\spss\MACRO\CAT\CatpcaBootstrapはCatpcaBootstrapを解凍したフォルダーである。このフォルダーにデータがある場合は次のファイル名にフォルダーはいらない。

 変数名や指定の間違いをすると訳のわからないエラーがでるので、そのときは指定が間違っていないかよく注意する。また、指定が正しいときでもエラーがたまにでるようなので、ジャーナルファイルを消すとかwindowsを一度閉じるとかしてみるのもいいだろう。

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SPSS ときど記(275) 2009/02/13

CATPCA CATPCA のbootstrap マクロ

CATPCA のブートストラップマクロがSPSSのDevelop Centralにある。
Categories CATPCA Bootstrap

(1) Linting, M., Meulman, J. J., Groenen, P. J. F., & Van der Kooij, A. J. (2007a). Nonlinear Principal Components Analysis: Introduction and application. Psychological Methods, 12, 336-358.
(2)Linting, M., Meulman, J. J., Groenen, P. J. F., & Van der Kooij, A. J. (2007b). Stability of Nonlinear Principal Components Analysis: An empirical study using the balanced bootstrap. . Psychological Methods, 12, 359-379.

のもので、
Nonparametric Inference in Nonlinear Principal Components Analysis: Exploration and Beyond, by Linting, M. (2007). の2章、3章にちょっと違ったが似ている説明がある。

1000回(指定できる)のブートストラップを行う。個体が等確率でサンプリングされるようにしてある。最初に元のデータを分析し、後のブートストラップの結果はそれに併せて回転させている(プロクラウス回転)。
 

 出力は最初の結果とブートストラップの結果の90%(指定できる)確率楕円(固有値、変数、オブジェクト得点)と成分負荷の90%信頼区間付きグラフ。

 ただ、変数確率楕円については変数名が日本語の場合文字化けする。また、オブジェクト得点はどのオブジェクトかわからない。
 基本的に信頼区間が0をまたいでいるかどうかで0から有意に離れているかどうか判定する。
 文献(2)ではカテゴリーの併合の重要性を述べている。低頻度の場合安定しないとのこと、このことがさらに他の変数の信頼区間や平均値にも影響する。

 変数名文字化けの例



負荷量の信頼区間
低頻度だと広くなる例。(名義尺度)


 同じものが順序尺度にすると狭くなる。(併合したほうがもっとよい)


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なお、catpca はカテゴリの番号が飛んでいてもちゃんと処理してくれるのでrecodeが楽である。

SPSS ときど記(274) 2008/12/19

SPSS17 マイナーバージョンアップ

SPSS17がマイナーバージョンアップしている。SPSSのヘルプから更新の確認にいっても残念ながら教えてくれない。
(PS.現在は確認できる)
パッチの存在
http://support.spss.com/ProductsExt/SPSS/Patches/SPSSforWindows/17.0.1/17.0.1_Readme.html
どのような改訂があったか
http://support.spss.com/ProductsExt/SPSS/Patches/SPSS%20Server/17.0.1/17.0.1_Description.html

先に指摘した既知のバグの(1)(2)については解決されていることを確認した。(3)はプログラムを走らせていないのでわからないが、メーリングリストの発言からすると対応したはずである。。

バージョンアップ後更新の確認をしても
>現在、ご使用の SPSS Statistics 17.0.0 です。 >
>ご使用の製品は最新バージョンです (最新のパッチが適用されています)。
と更新をしていることさえ知らない。
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SPSS ときど記(273) 2008/12/26

SPSS17 変数名の制約

変数名の制約について。ヘルプを読むと
>変数名の長さは最大 64 バイト分で、先頭文字には @、#、$ のいずれかの文字を使用する必要があります。それ以降には、文字、数字、非句読文字、およびピリオド (.) を使用できます。

とあり、先頭文字に@、#、$ のいずれかの文字を利用する必要があるようにしか読めませんが、英語をチェックすると

>Variable names can be up to 64 bytes long, and the first character must be a letter or one of the characters @, #, or $. Subsequent characters can be any combination of letters, numbers, nonpunctuation characters, and a period (.).
訳文ではa letter orが訳されていません。「(アルファベット)文字か@、#、$ のいずれか」ということになります。ああびっくりした。

>予約キーワードを変数名として使用することはできません。予約キーワードには、ALL、AND、BY、EQ、GE、GT、LE、LT、NE、NOT、OR、TO、WITH があります。

とありますが、それ以外にも制約はあるようです。エクセルから変数名を読み込むときp値パーセントなどは読み込むと文字化け現象を起こします。データエディタに直接入力は可能です。OMSで保存などの設定に使う変数名がだめなようです。

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SPSS ときど記(272) 2008/12/11

SPSS17 既知のバグ

(1)SPSSデータファイルをダブルクリックしてデータを読み込ませて、SPSSを起動させ
るという方法が、
SPSSは起動するが、データを読み込まない。
 ただし、出力ファイルやシンタックスファイルのダブルクリックはokである。
すでにSPSS社でも把握しているのでマイナーバージョンアップで対応するものと思われる。

(2)ファイルを保存するなどで、ファイル名を入力するとき
例えば 「こうばい」変換→「購買」その後に「ito」といれると、「i」だけとって確
定してしまい、「と」が変換待ちとなる。なお、atok 2008 ローマ字漢字入力をつかっ
てます。windows XP です。これはatokが入っているとmicrosoft IME を使っても起こる現象だそうです。

(3)極端に大きくて図表を大量に含む出力がいつまでたっても保存可能とならな
い。SPSS終了をすると保存するかときいてくる。一応保存はできるようである。
(3b)ただ、「処理中」表示がやたらでて不便である。
これもどうやら対応しそうだ。
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SPSS ときど記(271) 2008/12/10

OMS SPSS17の出力の変更によるoms使用マクロの不具合(crossstats.sps)2

SPSSのクロス集計表の統計出力がちょっと変わっていることに気づいていなかった。ファイ係数とCramerのVをきちんと違う出力にしている。このためCramerのVを読み取るようにした。crosstabsを変更した。
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