SPSS ときど記(221〜230)

SPSSを使っていてトラぶったところや変な出力や裏技表技の便利な使い方を中心に書き留めてみる。時々書きます。(Keizo Hori
最終更新日: (2006/ 1/ 7から)

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  1. SPSS ときど記(230) 2006/ 1/25 相関係数 独立の2つの相関係数の有意差を検定するマクロ
  2. SPSS ときど記(229) 2006/ 1/25 分散分析等 効果量の信頼区間を求めるマクロ・プログラム
  3. SPSS ときど記(228) 2006/ 1/13 GPL 14の新機能グラフ作成言語がうまくいかない
  4. SPSS ときど記(227) 2006/ 1/10 外部プログラム 14の新機能
  5. SPSS ときど記(226) 2006/ 1/10 spssビュアー spss13 spoファイルのインタラクティブグラフを表示できない
  6. SPSS ときど記(225) 2006/ 1/ 9 Categries マニュアル
  7. SPSS ときど記(224) 2006/ 1/ 9 グラフ 図表ビルダー
  8. SPSS ときど記(223) 2006/ 1/ 9 解説書 SPSS 14.0J Brief Guide
  9. SPSS ときど記(222) 2006/ 1/ 9 解説書 SPSSwiki 開設
  10. SPSS ときど記(221) 2006/ 1/ 7 統計パッケージ STATA, SAS, SPSSの比較

SPSS ときど記(230) 2006/ 1/25

相関係数 独立の2つの相関係数の有意差を検定するマクロ

(1)独立の2つの相関係数の有意差を検定するマクロがある。
General FAQ #26: How to perform pairwise comparisons of sample correlation coefficients

(2)excel で処理するなら、その他のタイプも検定できる。
2つの相関係数の相等性を検定する 狩野裕@大阪大学大学院基礎工学研究科

(3)独立のプログラムをSteigerが提供している。いろんなタイプの相関関係を検定できるようである。
http://www.statpower.net/page5.html
R2 と Multicorrである。マニュアルを読んでみる。なお、
Steiger, J.H. (2003). Comparing correlations. In A. Maydeu-Olivares (Ed.) Psychometrics. A festschrift to Roderick P. McDonald. Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum Associates, in press.
Steiger, J.H. (1980). Tests for comparing elements of a correlation matrix. Psychological Bulletin, 87, 245-251.
は関連論文である。2003年の論文で言及されているMathematica のプログラムはこのサイトにはないようである。

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SPSS ときど記(229) 2006/ 1/25

分散分析等 効果量の信頼区間を求めるマクロ・プログラム

(1)F検定(anova, 重回帰分析)、t検定、χ2検定の効果量の範囲およびサンプル数を求めるマクロがでている。pdfファイルの解説がわかりやすい。
Scripts and Software for Noncentral Confidence Interval and Power Calculations
Smithson, M.J. (2003). Confidence Intervals, Sage.
に対応しているらしい。

(2)Steiger が効果の範囲(非心分布パラメータの範囲)などを求める独立のプログラムを提供している。同じくF,t,χ2である。
Software Download Page のNDCである。
文献
Steiger, J.H., & Fouladi, R.T. (1997). Noncentrality interval estimation and the evaluation of statistical models. In L. L. Harlow, S. A. Mulaik, & J. H. Steiger, (Eds.). What if there were no significance tests? Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum Associates.
Steiger, J.H. (2004). Beyond the F-Test: Effect Size Confidence Intervals and Tests of Close Fit in the Analysis of Variance and Contrast Analysis. Psychological Methods, 9, 164-182.
後者のほうに非心分布の使い方を書いている。

(3)Geoff Cummingのexcel vba
ESCI-delta
これは今のところよくわからない。
researchのあたりを読んでみる必要もありそう。

後でチェックしたら効果量の信頼区間は何回かとりあげてますね。もSmithsonを修正しているようだし。情報が増えているからまあいいでしょう。

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SPSS ときど記(228) 2006/ 1/13

GPL 14の新機能グラフ作成言語がうまくいかない

  図表ビルダーのもとはGPLという言語である。このマニュアルは英語版はついているが日本語版はついていない。
 図形ビルダーの貼り付け機能を使うとどのように書くかだいたいつかめる。
 マニュアルには図形ビルダーではできない図が書いてある。p116 Scatterplot with Border Histogramsがそうだ。これはstatisticaでは簡単に描くことができる。これを描こうと奮闘したができない。エラーメッセージがでないのでどこが間違っているかわからない。どうも描けそうもない。

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SPSS ときど記(227) 2006/ 1/10

外部プログラム 14の新機能

 SPSS14から外部プログラムを使用する機能がついた。今までもSAX BASIC が使えていたが、もっと汎用になったらしい。
http://www.spss.com/PDFs/pe.pdf におおまかな説明がある。
 SPSSのシンタックスの中でBEGIN PROGRAM, END PROGRAMの間で起動することができる。PythonのSPSS用インターフェイルが作られているのでこれを使うと簡単にできるらしい。Pythonのサイトはhttp://python.org/download/
日本語でのサイトはPythonのお勉強
SPSS Inc. Code Center にSPSSの対応物がある。ここに入り込むには ID とパスワードが必要だが、例によって両方とも GUEST を使ってはいる。そうするとJohnと呼んでくれる。
 このサイトに例もあるので何ができるか考えてみよう。処理結果をメールで送るシステムできたりするらしい。例の中にはブートストラップ、ポアソン回帰分析をするプログラムなどが入っている。
 まだインストールもできていないので、そうですかという程度である。他の人が使うときも、これらをインストールしないといけないのなら、使いづらいものですね。プログラムは柔軟にはなるようですが。
中に統計命令などのシンタックスは短ければそのままかける。sax basic と同じように一度変数に収める。
SPSSの結果から分岐命令が書けるのかよくわからない。

SPSS inc. code center からSPSSPythonIntegrationPlugIn_1401.exe をダウンロードすると最後に.dll がついている。これがついているとインストールできないので.dllをとって走らせる。


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SPSS ときど記(226) 2006/ 1/10

spssビュアー spss13 spoファイルのインタラクティブグラフを表示できない

 spss14のSPSSビュアーを使って、spss13のspoファイルを開くと13で作ったインターラクティブグラフの出力が空白になる。
 13をもうはずしてしまったが、もう一度インストールする必要がありそうだ。13だと12,11.5をきちんとみることができる。smart viewだけでもインストールできるのだろうか?


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SPSS ときど記(225) 2006/ 1/ 9

Categries マニュアル

  カテゴリのマニュアルを見ると、新しく入った多次元展開の例はあるが操作説明がない。英語版には着いている。日付だと英語版のほうが1日新しい。
 Homals 等質性分析が目次からなくなっている。これは多重応答分析という名前に変わっている。英語をみるとmultiple correspondense analysis である。correspondence analysis をコレスポンデンス分析としてややこしいことをしている。日本語では普通、対応分析、多重対応分析と訳すがまたSPSS社は独自の統計用語を作ってしまっている。英語ではせっかく一般に使われている名称にしたのになんたることだ。
 多次元展開も多次元展開法と「法」を入れた方が落ち着く。しかし、この説明がよくわからない。どんなときに使う手法かすぐにわかるような説明がほしい。
 

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SPSS ときど記(224) 2006/ 1/ 99

グラフ 図表ビルダー

  新しく図表ビルダーというのができている。今まであった不満をかなり解消している。  散布図の例を出してみる。


13ではできなくなっていた、マークの群ごとの色分け、マークの変更ができるようになっている。また、回帰直線を群ごとにも引くことができる。さらに、特定の要素の番号を入れることができる。47はダンプ松本、33は工藤夕貴、35は小林麻美である。(古いデータなので懐かしい名前がでている)
 (1)不満は、データラベルはcasenum ではなくて別の変数の値、ここでは人名を出力できないのか。
 (2)タイトルが上にしかつけられないようである。下につけようと、出力窓上で下側をひっぱってみたらエラーになってしまった。科学論文に対応しないというのはより頑固になっている。
 (3)散布図で集中楕円など囲む機能がない。systatならできる。
 
SPSS ときど記(165) 2004/ 2/ 3 systat グラフィック編 信頼カーネル

   などが少し動かして感じたところである。


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SPSS ときど記(223) 2006/ 1/ 9

解説書 SPSS 14.0J Brief Guide

あまりマニュアルは読まなくなっているが、spss 14では一応読んでみた。斜め読み中心である。データエディタの便利な使い方(すでに知っていたが)なども載っているので読んでみる方がいいかもしれない。

 グラフに関しては必読である。新しく図表ビルダーというのができている。うむ。これは結構便利である。今まであった不満をかなり解消している。マニュアルがないとわかりにくいところや混乱するところがある。
 なお、p136,137の図は棒グラフのはずだが、散布図に入れ替わっている。

 algorithms はhelpの下のフォルダーに保存されている。
 


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SPSS ときど記(222) 2006/ 1/ 9

解説書 SPSSwiki 開設

SPSSwiki が開設された。類似のものとしてはすでに
RjpWiki がある。wiki はフリーの百科事典であり、利用者が項目を書き込んでいくものである。 http://spss.wikicities.com/wiki/Main_Page
まだできたばっかりでほとんどの項目が空白である。あるのはSample Size, Effect Size, and Powerだけのようである。今後の成長を期待しよう。

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SPSS ときど記(221) 2006/ 1/ 7

統計パッケージ STATA, SAS, SPSSの比較

STATA, SAS, SPSSの比較の報告がでている。
Strategically using General Purpose Statistics Packages: A Look at Stata, SAS and SPSS

 今までは、統計パッケージの比較といえば、計算や統計出力が主だったが、これはそれほど重点に置いていない。インストールやサポートやグラフィックなど周辺事項にかなりのページがさかれている。
 統計ではANOVAに関してSPSSをここまで褒めるとはちょっと以外だ。たしかに、シンタックスは書きやすい。特にMANOVAを褒めている。


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