タイトル | 掲載誌(紙) | 年月 | |
アトム大使 | 少年 | 1951/04-1952/03 | |
鉄腕アトム | 少年 | 1952/04-1968/03 | |
鉄腕アトム | 鉄腕アトムファンクラブ | 1964/08-1966/03 | |
鉄腕アトム (アトム今昔物語) | 産経新聞 | 1967年1月24日〜1968年4月19日 | |
新・鉄腕アトム | 小学二年生 | 1980/09-1981/11 |
出版社 | タイトル | 巻数 | 出版年 | サイズ |
光文社 | 光文社のマンガ | 全3巻 | 1956-1957 | A5判上製 |
光文社 | 手塚治虫漫画全集 | 全8巻 | 1958-1960 | A5判上製 |
光文社 | カッパコミックス『鉄腕アトム』 | 全32巻増刊2冊 | 1964-1966 | B5判並製 |
鈴木出版 | 手塚治虫全集 | 全1巻 | 1965 | B5判上製箱入 |
光文社 | カッパコミックスデラックス | 全3巻 | 1965 | B5判上製 |
凸版商事 | 虫プロミニまんが | 全3巻 | 1966 | ミニサイズ並製 |
小学館 | ゴールデンコミックス『手塚治虫全集』 | 全20巻 | 1968-1970 | 新書判並製 |
朝日ソノラマ | サンコミックス | 全21巻 別巻1 | 1975-1976 | 新書版並製 |
講談社 | 手塚治虫漫画全集 | 全18巻 別巻2 アトム今昔物語全3巻 | 1979-1982 | B6判並製 |
大都社 | 鉄腕アトム | 全1巻 | 1982 | A5判 |
講談社 | KCスペシャル『鉄腕アトム』 | 全7巻 | 1987 | B6判 |
光文社 | 光文社文庫「少年」傑作選 | 第1巻 | 1989 | 文庫判 |
講談社 | 講談社コミックス | 全15巻 | 1992-1993 | 四六判 |
光文社 | 光文社文庫コミックシリーズ | 全15巻 | 1995 | 文庫判 |
光文社 | 鉄腕アトムORIGINAL | 全1巻 | 1997 | B5版 |
秋田書店 | サンデー・コミックス | 全21巻 別巻2 | 1999-2000 | 新書 |
講談社 | 講談社漫画文庫 | 全15巻 | 2002 | 文庫判 |
小学館 | my first big | 全9巻 | 2003 | 新書 |
雑誌の連載からコミック版にするときタイトルや広告などがなくなるためにある程度改作するのは必然的な事である。手塚治虫はそれ以上に変更を加えることで有名である。
藤川(1989)は手塚治虫の次のことばを紹介している。
「切ったりつないだりは,私にとって作品編集のだいご味です。ちょうど映画のエディターが,フィルムをチョンチョンぶっ切って編集していくような楽しい気持ちです」
単なる編集ではなく,原作に対する処理だから,せりふもよく変えている。藤川(1989)が「フランケンシュタイン」からとりあげているせりふがどうなっているかチェックしてみよう。このようなユーモア関係のところが一番変わっている可能性が高い。次の比較を見ればこまかくいじっていることが分かる。
雑誌に連載された自作のことを,手塚治虫は原作と言っていた。原作付きの映画は大抵,原作とは筋が違っているものだが,それと同じく,手塚漫画は単行本になると,連載時の元版(原作)とは大なり小なり違っているのであり,手塚は自ら原作という言葉を使うほど作品を変貌させることを愉しんでいたのだが,それは映画で言えば,まさに編集の醍醐味だったのだろう。
(中略)
…,手塚は,ただ短くするためだけにコマやエピソードを切り捨てていただけでなく,色々と,それはもう色々なパターンで,時には近頃のビデオのように,一度切り捨てた場面を復活させたり,30年も40年を経てから描き変えたりしながら,作品を変貌させ続け,幾つものバージョンを生み出し,自身,それを大いに愉しんでいたのだ。
光文社手塚治虫漫画全集か? | 朝日ソノラマ | 講談社手塚治虫漫画全集 | ||
(1) | アトムが人並みにもられてさかさまになっていると 「なあるほど上を下への大さわぎってわけか」 | 「いよーアトム どうしてさかさまなんだい?」 「なァるほど上を下へってわけか」 | 「いよーアトム どうしてさかさまになってるのかね?」 「なあるほど 上を下への大騒ぎってわけかね ハッハ まあはいれ」 | |
(2) | 「沖のくらいのに子供が見える あれはアトムじゃ 玉男じゃね」 | 「子どもが見える あれはアトムと玉男じゃね」 | 「よう! あれに見えるはアトムにタマオじゃね」 | |
(3) | 「泣く子もだまる国定忠治…… じゃないよ…… 伴俊作 江戸ッ子だ すしくいね」 | 「やいっ みそこなうなっ わしァな 名前を聞いたら泣く子もだまる国定忠治…… じゃない…… 伴俊作 またの名をヒゲおやじってんだ 江戸っ子さ 神田の生まれよ スシ食いねえ」 | 「やいっ みそこなうなっ わしァな 名前を聞いたら泣く子もだまる国定忠治…… じゃない 伴俊作 またの名をヒゲオヤジってんだ 江戸っ子さ 神田の生まれよ スシ食いねえ」 |
池田(2002)では「ミドロが沼の巻」の結末部分について「少年」連載時版、光文社漫画コミクス版、朝日ソノラマ版との異同を比較している。
人工太陽の巻
下のせりふは最初講談社版がつながらないとおもったら,池田氏のコメントを読んであれそこまでいってたのと了解した。手塚治虫怖い人ですね。
朝日ソノラマ サンコミックス 鉄腕アトム5 p192 | 講談社手塚治虫漫画全集 鉄腕アトム7 p90 | 備考 | |
金三角「ジャングルへにげこんだ ニンゲンを狩り出せ つれてきたら コカ・コーラを百本と中国製万年筆を十本やる」 現地人「ウレッシー!!」 現地人その他「ア〜ラ エッサッサア」 | 金三角「ジャングルへ逃げこんだ 人間をしとめてこい」 現地人「ウレッシィ!」 現地人その他「ニール セーダーカー!!」 |
このほか設定の変更等もよくあることだ。光文社『鉄腕アトム ORIGINAL』のものは大きく変更している話がいろいろある。比較してみよう。例えば、沖(1996)で指摘されている『アトム赤道をゆく』は少女のおじいさんがヒゲオヤジの弟から赤の他人に設定が変えられている。さらには、手塚るみ子(1997)が指摘するようになぜか最後に哀愁シーン(うなだれるところ)を付け加えている。
「ジャングル大帝」については小倉(1989)が詳細に検討している。(中路, 1989)。野口(1999)がいろいろなマンガの雑誌からコミックスへの変更の具体例を示している。
手塚治虫の改変は必ずしもベストに向かって改変するというよりも,そのときどきの時流や発表の対象の変化に合わせるという側面のほうが強い。一つは漢字にするかしないかの選択。もうひとつの証拠としてはつながりが悪くなる改変もしている。
鉄腕アトムの1回目はアトムのおとうさん,お母さんが作られる。単行本では「気体人間」と併せて「気体人間」となっている。ここは朝日ソノラマサンコミックス版(15巻)では大幅に変更されているが,講談社手塚治虫漫画全集(鉄腕アトム1)では『少年』の版に戻されている。
『少年』 講談社手塚治虫漫画全集 | 朝日ソノラマ サンコミックス | 備考 | |
(1)悪ガキ | 特徴のない悪ガキ | 四部垣を粗野にしたガキ大将風悪ガキ | |
(2)成績簿を燃やす | 学校の焼却炉らしいところ | 道路の下の燃えさかっているところ | 『少年』版のほうがわかりやすい |
(3)アトムの成績がいいのは | 記述なし | 電子頭脳だからと悪ガキの推論 人間の3倍努力していると玉男発言 | 『少年』版のほうはいじめる理由がはっきりしている |
(4)アトムが両親を想像 | 記述なし | 1頁以上の記述あり | 朝日ソノラマ版はロボットなのに過度に記述しすぎている |
(5)母親の顔の選択 | 「これがよい なくなった わしのおくさんにそっくりじゃ だいいち ひんがある」 | 記述なし | |
(6) | 父親「先生 私たちは 親の資格がないんでしょうか」 ヒゲおやじ「ふーん よく考えてみると きみたちは まだ人間らしく ないからだ」 父親「どうしたら いいでしょう 教えてください」 ヒゲおやじ「うん いいくことがある きみたち わしの学校で みっちり 人間の勉強をしたらいいよ」 | 父親「こっちは まだできたてだからなあ 私たち 親の資格がないんでしょうか」 ヒゲおやじ「フーン 思うに 君たちは まだ人間らしい 愛情がないのだ そうだ ロボット学校でみっちり 人間の勉強 すればいいよ」 | アトムと同じ小学校にいくか,ロボット学校にいくかは後に父親が四部垣にいじめられる場面と関連する。『少年』版のほうがよい |
(7)最後のオチ | 新入生のなかに両親がならんでいるのをアトムが見る | アトム「……というわけでね おとうさんとおかわさんはことしやっと小学校の一年なんです ウフ…… おかしい話でしょう」 両親のランドセルを背負った図がつく | ギャグとしては『少年』のほうがよい |
ブラックルックス
ブラックルックスの最初と最後のせりふは同じだが、「少年」版の順序は少し違う。
イントロ部分を比較してみよう。
「少年」 p22-24 1957 | 光文社カッパ・コミックス p13 1964 | 朝日ソノラマサンコミックス p63 1976初版 | 講談社全集 p161 1980, 1989 第5刷 | |
五年まえロンドンの世界ロボット銀行をおそったし…… | 五年まえロンドンの世界ロボット銀行をしゅうげきし…… | 五年まえロンドンの世界ロボット銀行を襲撃し…… | 五年前ロンドンの世界ロボット銀行を襲撃し…… | |
三年まえシカゴのロボット石油会社を灰にしたし…… | 三年まえシカゴのロボット石油会社を灰にさせ…… | 三年まえシカゴのロボット石油会社を灰にさせ… | 三年前シカゴのロボット石油会社を灰にさせ… | |
二年まえは南アフリカのロボット開拓団の基地をめちゃめちゃにした… | 二年まえは南アフリカのロボット開拓団基地をメチャメチャにしたし─ | 二年まえは南アフリカのロボット開拓団基地をメチャメチャにしたし… | 二年前は南アフリカのロボット開拓団基地をメチャメチャにしたし | |
団員はみんな黒いマスクをしていてだれだか正体はさっぱりわからんが | 団員はみんな黒マスクをしていて正体がわからない | 団員はみんな黒マスクをしていて正体がわからない | 団員はみんな黒マスクをしていて正体がわからない | |
いちみは 世界じゅうに ばらまかれていて その本部はアフリカにあるらしいが 国際警察が ひっしになって さがしているのに さっぱりてがかりがつかめん イタイッ イタタイ(ほかは図版差し替え) | たいていのロボットはなおしようなく こわされているんで…… しょうこがあつまりません 国際じけんだ | 世界中の警察力を動員して調べているのですが… その正体は まったくナゾに包まれている 今月はわがメキシコがやられた | たいていのロボットはなおしようなく こわされているんで…… 証拠が集まりません 国際事件だ | |
たいていのロボットは めちゃめちゃにこわされてしまうから しょうこがすこしもあつまらんのです | だがね中村君 このロボットは どうやらなおったぜ | なるほど中村くん このロボットはその悪党の被害者か? | なるほどな すると中村くん このロボットはその悪党の被害者か? | |
それじゃこれはブラック・ルックスにやられた被害者じゃね | そうか ブラック・ルックスのひみつをこいつがにぎっているというのかい | そうか …とするとこいつはそのナゾをにぎっているのかもしれんぞ | そうか …とするとこいつはそのナゾをにぎってるのかもしれんな | |
そうです! そのロボットのしゃべるオーロラ……ということばをしんじよう…… | そうです きっとだれかがなおしてもらうために 日本へおくったんですよ | そうです きっとだれかがなおしてもらうために 日本へおくったんですよ | そうです きっとだれかがなおしてもらうために 日本へ送ったんですよ | |
調査室へ……オーロラということばをしらべよっ | オーロラということばを調査室でしらべましょう | オーロラという言葉を調査室でしらべましょう | オーロラということばを調査室で調べましょう |
手塚治虫自身の「鉄腕アトム」へのコメントは朝日ソノラマのサンコミックス版にもっとも詳細にしている。その中には,鉄腕アトムを書くきっかけなどもある。
作品を書くきっかけは,「アトム大使」を書いた後,その中の登場人物アトムを主人公にして書いてはどうかと編集者から言われたことだ。予告のタイトルは「鉄人アトム」であった(「少年」傑作選第1巻に図がある。)。
倉田わたる氏の手塚治虫コメント紹介と倉田氏のコメント
鉄腕アトム:アトム誕生 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0034.html
鉄腕アトム:「ホット・ドッグ兵団」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0035.html
鉄腕アトム:「植物人間」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0036.html
鉄腕アトム:「デッドクロス殿下」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0037.html
鉄腕アトム:「第三の魔術師」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0038.html
鉄腕アトム:「地上最大のロボット」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0039.html
鉄腕アトム:「ロボットランド」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0040.html
鉄腕アトム:「イワンのばか」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0041.html
鉄腕アトム:「十字架島」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0042.html
鉄腕アトム:「宇宙ヒョウ」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0043.html
鉄腕アトム:「人工太陽球」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0044.html
鉄腕アトム:「アトム今昔物語」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0045.html
鉄腕アトム:「エジプト陰謀団の秘密」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0046.html
鉄腕アトム:「透明巨人」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0047.html
鉄腕アトム:「コバルト」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0048.html
鉄腕アトム:「アトム対ガロン」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0049.html
鉄腕アトム:「黄色い馬」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0050.html
鉄腕アトム:「アルプスの決闘」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0051.html
鉄腕アトム:「ウランちゃん」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0053.html
鉄腕アトム:「電光人間」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0055.html
鉄腕アトム:「アトム大使」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0056.html
鉄腕アトム:「気体人間」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0057.html
鉄腕アトム:「赤いネコ」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0058.html
鉄腕アトム:「ミドロが沼」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0059.html
鉄腕アトム:「冷凍人間」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0060.html
鉄腕アトム:「ZZZ総統」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0061.html
鉄腕アトム:「人面岩」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0062.html
鉄腕アトム:「コウモリ伯爵」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0063.html
鉄腕アトム:「青騎士」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0064.html
鉄腕アトム:「ロボット爆弾/フランケンシュタイン/海蛇島/火星探検/サンゴ礁の冒険/テストパイロット」解題 http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0066.html
その他たくさん
鉄腕アトムのテーマはいろいろある。その中でも真正面から取り上げられているものについて論じられることがすくない。「悪」「攻撃」「暴力」の問題だ。カラー版アニメを見ていてもこの問題を正面から考えていることがわかる。フランケンシュタインはなぜ悪を犯すのか。アトラスのオメガ因子。さらにはなぜ人はロボッティングを好むのか。スカンク草井の小悪党ぶりはどこにあるのか。
電光人間の巻(手塚治虫漫画全集鉄腕アトム2 p168-169)
お茶の水博士「アトム…たしかにあいつは天馬博士の残した完全な芸術品じゃった」 スカンク草井「アトムは完全ではないぜ なぜならわるい心をもたねえからだよ」 スカンク「完全な芸術品といえるロボットなら人間とおなじ心をもつはずだ へへへへへへ」 博士「そりゃあ ちがう よいことをさせるだけのためにロボットはもともとつくられたんでしょう」 スカンク「へへ へへ へへへへ」「だから完全じゃないだろう」 博士「じゃあ あなたはわるいロボットがあってもよいとおっしゃるのか」 スカンク「そうさね!」「へへ へへ へへへへ」「完全なものはわるいものですぜ」「水爆をみたまえ…… あれは原子力の完成芸術だが 人を殺すほか役にたたないぜ」 博士「いや…ロボットだけはべつじゃ!」 スカンク「まあ いずれわかるときがくるさ へへへ」 |
お茶の水博士「おぼえているかね 電光人間事件のときスカンクという男が予言したことを 『よい心も悪い心も持ってこそ完全なロボットだ』……とね」「ラム博士はその悪い心の因子を発明したらしい」「その点ではアトラスはアトムより進化している」 ケン一「悪いロボットが高等なんですか!」 博士「それだけ人間に近いからね」 アトム 唖然とする ケン一「アトム悲観するな」 アトム「ね ぼくは下等なロボットなんだろうか」 ケン一「バカ」「いくら高等だろうが悪いやつは悪いんだ」 |
スカンク草井はこの「アトムは完全ではないぜ なぜならわるい心をもたねえからだよ」という発言によって,1980年のアニメカラー版では,悪役のトップスターとなったといってよい。しかし,オメガ因子を組み込んだアトラスをどう活用するのかという点についてスタッフの了解ができていなかったためかたいしたことをせずにいいロボットとして地球に貢献するためその存在を捧げる。巨悪とは構想力であり,それを具体化する力であろう。世界支配とは何か,自分のどの欲望を肥大化させるのか。支配とは土地を占有することか人心を強制的にも掴んでしまうことか。それが反社会的でなければ悪にはならない。アトラスの場合,非社会的といえるのではないか。
なお、お茶の水博士はよい心だけでなく悪い心の存在意義を認めている点ではポストモダン的であるが、完全を求めている点ではまだモダンの束縛下にある。
もっと低レベルについて考えてみると,「うそをつく」という問題がある。これは行為としていけないこととされる。他律的にもいけないことである。「うそつきロボット」(講談社手塚治虫全集鉄腕アトム12)ではロボットはウソをつけないのでわざわざウソをつくロボットを作っている。ロボットの道徳律が決定的に他律型であり,かつ行為に基づいて判断することになっている。これでは高度の判断は無理である。アトムはいろんな場所でウソをついたりしらばっくれたりしている。「海蛇島」(講談社手塚治虫全集鉄腕アトム2)を見て欲しい。ロボット法を黙って犯すし,親や原住民に知っていることを故意に隠している。行為や他律的に見た場合とてもよくないことをしている。ただし,小学生にはこのレベルのことから問題を考えさせる必要がある。
手塚治虫には,暴力がなくなるなどという甘い考えもないようだ。そして,教育の問題についても踏み込んでいる。戦争経験者の苦い味があちこちにある。なぜあんなに簡単に殺してしまうの。正義の味方であっても簡単に死ぬ。そのあたりに論考を加えたいのだが,今そのことをゆっくり考えられない。
知性と暴力または破壊
「幽霊製造機」(講談社手塚治虫全集 鉄腕アトム4 p110)
お茶の水博士「なかなかすごいロボットだがどうも気にくわんよ。もっと知的なのはおらんのかな?」 長官「ロボットはもともと暴力的なものなのです。それ以外は無用ですな。」 |
手塚治虫が悪を犯すメカニズムとしてどのようなものを考えているかというと以下の4つが代表であろう。
(1)知的<−>未熟
「フランケンシュタイン」に見られるように未完成の状態だ。人間で言えば子どもともいえる。このとき付随的に,作成者は責任のもてる人間でなければならないと考えている。ロボットが作成者ではだめである。さらに最初にであった人間が正しく命令を与える。さらには人間社会になれるために学校にいく。これは講談社手塚治虫全集版の「気体人間」参照。
(2)知的<−>愚鈍
上のお茶の水博士と長官の会話に見られる対立がある。「幽霊製造機」は私にとって一番悲しい話であった。その国最高レベルで世界に誇れる知的ロボット プラチナが愚鈍なロボット グロテスク1号にいとも簡単に壊されてしまう。極度に知的でないロボットは機械ロボットと呼ばれることもある。グロテスク1号はかなり判断しているので、機械ロボットよりも高水準であろう。
(3)知的<−>頭がいい・狂気
これはお茶の水博士と天馬博士の対立といってよい。そのほかオメガ因子をつけたロボットは意識的に悪を実践する。
(4)暴力への志向
ロボッティングに見られるように,人間はもともと破壊を好む傾向がある。「地上最大のロボット」などに見られる。人間がもっている傾向をロボットにミッションとして与えてしまう。
手塚治虫は多産である。多産の理由はいくつかあるのだろうけど,鉄腕アトムのように突然現れる外敵と戦うというスタイルをとっている場合,記号的に生産していたのではないかと考えられる。つまり,鉄腕アトムを起点として,ロボット,子供,日本,地球と対立するところにい敵を見いだすのである。実際には日本との対立はあまり考慮しなかったようである。もちろん,映画や小説,漫画を直接ヒントにしているものもある。意識的に種にしたものは朝日ソノラマサンコミックス版に手塚治虫のコメントがある(倉田わたる氏の解題も参照)。
以下に簡単な対立のリストをあげる。
子ども<−>大人 成長がテーマになる。しかし,おとなになりたくないという表明もある。
ロボット<−>人間 よくあらわれてくるテーマであり「差別」の問題である;。また,人間の得意なものとロボットの得意なもの
善人<−>悪人 悪人を見分けることができるアトムにとってもっとも興味のあるテーマ。絶対的悪人はいるの?
人間<−>自然 自然を破壊するという問題が早くから意識されている
陸<−>海中 これは海中からでてくるだけで,深まりはない
陸<−>地底 これも特に深めていない。しかし,『ゼロマン』など手塚治虫にとって重要な対抗勢力の居住地となる
地球<−>宇宙 問答無用の侵略,知性の2つのタイプがある。
新科学技術 タイムマシン,クローン作成機,など多くは悪用される。
この中でも地球と宇宙の対立を考えると主として2つのタイプがある。1つは問答無用の侵略であり,もう一つが宇宙人の知的な対応であり,話し合い可能な場合である。問答無用の侵略に対しては,化学,物理学,生物学などの科学知識を使ってアトムが撃退する。話し合い可能な場合は宇宙人が立ち去っている。唯一地球に残ったのは「植物人間」であるが,これも問答無用部隊を撃退している。
地球<−>宇宙 (問答無用の侵略)
(化学,物理学,生物学を使って相手を破壊)
気体人間,コウモリ伯爵(原題:ミイラ伯爵),宇宙ヒョウ,植物人間,アトム対ガロンなど
地球<−>宇宙 (話し合い可能,立ち去る)
天馬族の砦,ゾロモンの宝石,ミーバ(宇宙人ではなく,4次元人間)
海外SF | 影響されたポイント | 影響されて描いた作品 |
山椒魚戦争 | すぐれた風刺精神 | ロック冒険記 |
火星年代記 | オムニバスドラマの傑作 | 鳥人体系 |
月世界最初の人間 | 描写のすばらしさ | ロストワールド |
火星のオデッセイ | 奇想天外のギャグ | 荒野の七ひき |
発狂した宇宙 | サスペンスドラマの見本 | 火の鳥 |
盗まれた街 | 不気味さと怖さ | マグマ大使 |
モロー博士の島 | 動物変身の面白さ | 地球大戦 |
トンネル | 大河ドラマツルギー | 地底国の怪人 |
輪廻の蛇 | タイムパラドックスの面白さ | キャプテンKen |
第1条 ロボットは人間につくすために生まれてきたものである 第2条 ロボットは人を傷つけたり殺したりしてはいけない 第3条 ロボットを作った人間を父と呼ばなくてはいけない 第4条 ロボットは何でも作れるがお金だけは作ってはいけない 第5条 ロボットは海外へ無断で出かけていってはならない 第6条 男のロボット 女のロボットはたがいに入れかわってはいけない 第7条 無断で自分の顔をかえたり別のロボットになったりしてはいけない 第8条 おとなに作られたロボットが子どもになったりしてはいけない 第9条 人間が分解したロボットを別のロボットが組み立ててはならない 第10条 ロボットは人間の家や道具を壊してはならない |
講談社手塚治虫漫画全集鉄腕アトム15 p15において,第1条と第2条の文言が入れ替わっているが,図は入れ替わっていない。法律の作り方からしても第1条は設置の目的なので,朝日ソノラマのほうがいい。また,第5条はときどき第9条として言及されているものである。
沖(1996)はロボット法の項において,「アトム誕生」「海蛇島」「幽霊製造機」「キリストの目」「青騎士」「アトム今昔物語」においてでていることを指摘している。
【第1条】ロボットは人間を幸せにするために生まれたものである。(「アトム誕生」) 【第2条】その目的にかなうかぎり,すべてのロボットは自由であり,自由で平等の生活を送る権利を持つ。(「アトム今昔物語」) 【第9条】ロボット省の許可なくして無断で国をはなれて行動をとるものは,エネルギー無期限差し止めまたは解体の刑に処する。(「海蛇島」「青騎士」) 【第13条】ロボットは人をきずつけたり,殺したりできない。(「アトム誕生」「青騎士」) その他何条か不明のもの,「ロボットは人間を信ずべし。(「キリストの目」)以外は「青騎士」 |
第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 第2条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第1条に反する場合は、この限りでない。 第3条 ロボットは、前掲第1条および第2条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。 ――ロボット工学ハンドブック、 第56版、西暦2058年 |
原則と法律をそのまま対比するのはいけないが、ロボット3原則はシンプルにできている。手塚治虫はロボット法のほうが先であるといっているが、これは本当かな。ま、どちらでもいい。
アトムの両親はロボット法第1条とは別次元の存在といえる。それ故、青騎士型ロボットであってもおかしくない。実際、作成時にこんなロボット初めてだよといわれてしまっている。また、第3条との関係はどうなるのだろうか?
青騎士は第6条〜第8条に違反している。改造されたときからロボット法違反だ。これではロボット法に反抗していくしかない。
第10条「ロボットは人間の家や道具を壊してはならない」もかなりきついものだ。「ロボットはみだりに人間の家や道具を壊してはならない」とか,限定子がつくものではないか。アトムのやっているピストルを取り上げ丸めてしまうもロボット法違反行為である。
海外渡航禁止に関しては,アトムは頻繁に違反しているし,「地上最大のロボット」では自由に破っている。日本人の海外渡航が難しかった時代に想定されたものだが、この条を維持するのは難しい。
ロボット法がなんのためにあるのか。
ロボット人権宣言とのからみでできたとあるが,実際のロボット法はロボットのアイデンティティを形成するために必要なものとしてあるようだ。
(1)『鉄腕アトム』のロボット法ではなぜ,「 第3条 ロボットを作った人間を父と呼ばなくてはいけない」となっているのか。『メトロポリス』で人造人間が自分の親が知りたくて暴れちゃいますね。あーいうことが起こらないようにしている。
(2)同じくロボット法では、「第6条 男のロボット 女のロボットはたがいに入れかわってはいけない」というのがあります。『メトロポリス』では人造人間がスイッチで男女入れ替わることになってます。これもアイデンティティをなくしてしまうというのでしょうね。同一性障害の深刻なバージョンですね。
ロボット(人でも)がアイデンティティを探すとき親にルーツを求めるということでしょうか。BSマンガ夜話でも自己を探求するとかなんとかいってましたね。
手塚治虫がいろんな面で一流であることは間違いない。超一流部分はどこであろう。手塚治虫の読者としては,そのいろんな物語を生み出すその能力であろう。さらにはいろんなバリエーションをも作り出してしまう。それが,いろんな依頼を引き受け,またどんどん改作することになってしまうのであろう。きっと物語を作っているとき一つではなく,複数の様々な枝分かれの物語が作られてしまうのであろう。知能でいえば流暢性の部分だ。創造力のある人は多産であるというのを地でいっている。
多産であることは講談社手塚治虫全集全400巻を見てもわかるが、つぎの池田(2002, p254)のインタビューの中で松谷孝征氏(手塚治虫プロダクション社長)がマネージャーとして答えていることからも忍ばれる。
−え?抜け駆けとかは,なかったんですか!?
松谷 マンがの世界を知らない人はありましたよ。パーティーで手塚に直接話したり。だkで連載を持っている出版社は皆無。打診すれば絶対OKになる。アイデアならいくらでもでるし手塚はやりたくて仕方がないから。しかしそれは結局,出版社が自分の首を締める羽目になるのは明らか。すでに仕事量が限界を超えているのだもの。
それでも本人はまだ出来ると思ってしまう人なんですね。
そして,もう一つの超一流のちからは,アイデアを具体化するところにある。編集者が手塚治虫とアイデアを話し合っても,なお作品ができるのが楽しみであるというところにまずあらわれている。「火の鳥」において,植物と動物が入れ替わった星というのがあったが,アイデアとしてはあるだろうがそれを具体化するとき手塚治虫の力があらわれている。手塚治虫の作品をよめばその能力の高さを感じざるを得ないだろう。例えば次のコメントにはそのことが分かる。
ナマズ 志波さんが担当者として見た、手塚治虫先生の魅力ってなんでしょう?
志波 それは、やっぱり、作品の持っている力であり、それを生み出す能力だね。(中略)、その作品、それを生み出す能力とかがね、もう圧倒的に神様なの。とんでもない神様なの。ナマズ それって、つまり、そばにいることで初めて見えることなんですか?
志波 初めて見えること。例えば『きりひと賛歌』。連載第1回目のね、打ち合わせを散々しているにもかかわらず、原稿を手渡された時の興奮っていうのはね、耐え難いほどのものでね。
ナマズ 神の御技を最初に目にする恩恵に浴する訳ですからね。
−神様の伴走者手塚番第1回神様を殴った男 志波秀宇(ビッグコミックSPECIAL 2002.5.22 増刊号 101-104)
最後のナマズ氏の表現は弱いものがある。さんざん話し合ってわかっているはずのものでも具現化されたとき、思っている以上のものが立ち現れる。ま、それを神の御技といっているのだが、神の御技であるとはっきりわかるのは何もしらない人ではないのだ。
池田啓晶 2002 手塚治虫 THE KING O.T. 完全解体新書 集英社
沖光正 1996 鉄腕アトム大事典 晶文社 (2003 光文社知恵の森文庫 )
講談社手塚治虫漫画全集と朝日ソノラマ版をリンクするのに手間がかかるので,リンクするexcel ファイルを作った。倉田わたる氏の資料を底本にしている。excel ファイルなので並べ替えや検索も簡単である。他の資料との異同を調べる場合の参考にして欲しい。 excel file
その他のコミックを含む詳しい対照表が沖(1996)にあることがわかった。サブタイトルの全リストは沖(1996)にある。それによると、全112、+2である。なお,沖の対照表のうち,「地上最大のロボット」のSC版に*をつける必要がある。SC版では鎮魂歌は最初にあり,それに続いて手塚治虫の前付けがついている。
なお,excel ファイルには光文社文庫,および鉄腕アトム ORIGINAL 収録したサブタイトルもわかるようにしている。
* のリンク先は倉田わたる氏のサイト
サブタイトル (リンク先は「手塚治虫のすべて」) | 原題 | 講談社手塚治虫漫画全集 | MT頁数 | 朝日ソノラマサンコミックス | 光文社文庫 | 掲載紙 | 掲載月 |
アトム大使 * | 講談社MT 221 鉄腕アトム 1 | 81p | 15 | 1 | 少年 | '51/04-52/03 | |
気体人間 * | 講談社MT 221 鉄腕アトム 1 | 36p | 15 | 1 | 少年 | '52/04-52/10 | |
フランケンシュタイン * | 講談社MT 221 鉄腕アトム 1 | 46p | 21 | 1 | 少年 | '52/11-53/04 | |
赤いネコ * | 講談社MT 221 鉄腕アトム 1 | 45p | 16 | 1 | 少年 | '53/05-53/11 | |
海蛇島 * | アトム赤道をゆく | 講談社MT 222 鉄腕アトム 2 | 30p | 21 | 1 | 少年 | '53/08 |
火星探検 * | 空とぶ摩天楼、火星隊長 | 講談社MT 222 鉄腕アトム 2 | 44p | 21 | 1 | 少年 | '53/12-54/05 |
コバルト * | 講談社MT 222 鉄腕アトム 2 | 26p | 9 | 1 | 少年 | '54/06-54/09 | |
人工衛星SOS | 小惑星SOS | 講談社MT 222 鉄腕アトム 2 | 10p | 18 | 5 | 少年 | '59/08/15 夏休み大増刊号 |
ZZZ総統 * | 講談社MT 222 鉄腕アトム 2 | 47p | 17 | 2 | 少年 | '54/09-54/12 | |
電光人間 * | 講談社MT 222 鉄腕アトム 2 | 44p | 15 | 2 | 少年 | '55/01 | |
ゲルニカ | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 9p | 14 | 2 | 少年 | '55/01/15 お正月大増刊号 | |
若返りガス | 生きている隕石 | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 40p | 12 | 2 | 少年 | '55/02-55/09 |
冷凍人間 * | なぞの冷凍人 | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 31p | 17 | 2 | 少年 | '55/07 |
黄色い馬 * | 人工衛星W47 | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 22p | 10 | 2 | 少年 | '55/10-56/02 |
アルプスの決闘 * | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 32p | 13 | 2 | 少年 | '56/01 | |
アトラス | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 30p | 18 | 2 | 少年 | '56/03-56/07 | |
テストパイロット * | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 14p | 21 | 2 | 少年 | '56/09 | |
ミドロが沼 * | 美土路沼事件 | 講談社MT 223 鉄腕アトム 3 | 28p | 16 | 2 | 少年 | '56/08-56/11 |
ロボット爆弾 * | □□□□からきた男 | 講談社MT 224 鉄腕アトム 4 | 57p | 21 | 3 | 少年 | '56/12-57/08 |
幽霊製造機 | 講談社MT 224 鉄腕アトム 4 | 86p | 4 | 3 | 少年 | '57/01 | |
ブラック・ルックス | 講談社MT 224 鉄腕アトム 4 | 62p | 15 | 3 | 少年 | '57/09 | |
ふしぎなボール | 浮遊生物エロス族 | 講談社MT 224 鉄腕アトム 4 | 20p | 18 | 3 | 少年 | '57/10-57/12 |
スーパー旋風 * | 講談社MT 225 鉄腕アトム 5 | 13p | 21 | 3 | 少年 | '57/12 | |
十字架島 * | 十字架大陸 | 講談社MT 225 鉄腕アトム 5 | 86p | 5 | 3 | 少年 | '58/01-58/04 |
天馬族の砦 | 講談社MT 225 鉄腕アトム 5 | 52p | 14 | 4 | 少年 | '58/05-58/07 | |
マッド・マシーン | 講談社MT 225 鉄腕アトム 5 | 20p | 3 | 4 | 少年 | '58/08,58/09 | |
コウモリ伯爵 * | ミイラ伯爵 | 講談社MT 225 鉄腕アトム 5 | 56p | 18 | 4 | 少年 | '58/09-59/01 |
キリストの目 | 七つの影法師 | 講談社MT 226 鉄腕アトム 6 | 27p | 12 | 4 | 少年 | '59/01 |
イワンのばか * | 月のうらの秘密 | 講談社MT 226 鉄腕アトム 6 | 45p | 4 | 4 | 少年 | '59/02,59/03 |
エジプト陰謀団の秘密 * | 講談社MT 226 鉄腕アトム 6 | 101p | 9 | 4 | 少年 | '59/04-59/08 | |
ガデム | 講談社MT 226 鉄腕アトム 6 | 40p | 17 | 5 | 少年 | '59/08,59/09 | |
地底戦車 | 鬼火仮面 | 講談社MT 227 鉄腕アトム 7 | 42p | 11 | 5 | 少年 | '59/10,59/11 |
人工太陽球 * | 火の壺島 | 講談社MT 227 鉄腕アトム 7 | 61p | 5 | 5 | 少年 | '59/12-60/02 |
宇宙ヒョウ * | 宇宙豹 | 講談社MT 227 鉄腕アトム 7 | 53p | 5 | 5 | 少年 | '60/02-60/04 |
透明巨人 * | 講談社MT 227 鉄腕アトム 7 | 76p | 9 | 5 | 少年 | '60/05-60/07 | |
ロボット流し | 講談社MT 228 鉄腕アトム 8 | 15p | 4 | 5 | 少年 | '60/08/15 夏休み大増刊号 | |
ウランちゃん * | 1/2人間 | 講談社MT 228 鉄腕アトム 8 | 46p | 14 | 6 | 少年 | '60/08,60/09 |
デッドクロス殿下 * | 講談社MT 228 鉄腕アトム 8 | 93p | 2 | 6 | 少年 | '60/09-60/12 | |
白熱人間 | 講談社MT 228 鉄腕アトム 8 | 62p | 14 | 7 | 少年 | '61/01-61/03 | |
植物人間 * | アルソア12星人 | 講談社MT 229 鉄腕アトム 9 | 15p | 1 | 7 | 少年 | '61/01/15 お正月大増刊号 |
ホットドッグ兵団 * | 講談社MT 229 鉄腕アトム 9 | 170p | 1 | 6 | 少年 | '61/03-61/10 | |
溶鉱炉の怪人 | 講談社MT 229 鉄腕アトム 9 | 12p | 11 | 7 | 少年 | '61/08/15 夏休み大増刊号 | |
第三の魔術師 * | 三人の魔術師 | 講談社MT 230 鉄腕アトム 10 | 86p | 2 | 7 | 少年 | '61/10-62/01 |
宇宙の寄生虫 | 講談社MT 230 鉄腕アトム 10 | 65p | 17 | 7 | 少年 | '62/01-62/04 | |
ロボットランド * | ロボットランドの怪人 | 講談社MT 230 鉄腕アトム 10 | 54p | 4 | 7 | 少年 | '62/05,-62/09 |
アトム対ガロン * | アトム対魔神 | 講談社MT 231 鉄腕アトム 11 | 50p | 10 | 8 | 少年 | '62/10-63/02 |
白い惑星 | くろい惑星 | 講談社MT 231 鉄腕アトム 11 | 17p | 2 | 8 | 少年 | '63/01/15 お正月大増刊号 |
悪魔のハチ | ダーマの宮殿 | 講談社MT 231 鉄腕アトム 11 | 43p | 14 | 8 | 少年 | '63/03-63/06 |
ロボット宇宙艇 | 講談社MT 231 鉄腕アトム 11 | 85p | 18 | 8 | 少年 | '63/07-63/12 | |
悪魔の風船 | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 47p | 16 | 8 | 少年 | '63/12-64/02 | |
地球最後の日 | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 88p | 11 | 8 | 少年 | '64/03-64/06 | |
悪役たちのロボット | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 5p | 別 | 9 | 鉄腕アトムクラブ | '64/08 | |
うそつきロボット | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 10p | 13 | 9 | 鉄腕アトムクラブ | '64/09 | |
すりかえ頭脳 | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 8p | 別 | 9 | 鉄腕アトムクラブ | '64/10 | |
タイムマシーン | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 6p | 別 | 9 | 鉄腕アトムクラブ | '64/11 | |
盗まれたアトム | 講談社MT 232 鉄腕アトム 12 | 41p | 10 | 10 | 鉄腕アトムクラブ | '65/06-65/09 | |
地上最大のロボット * | 史上最大のロボット | 講談社MT 233 鉄腕アトム 13 | 178p | 3 | 9 | 少年 | '64/06-65/01 |
ロボイド | 講談社MT 234 鉄腕アトム 14 | 123p | 12 | 9 | 少年 | '65/01-65/05 | |
ロビオとロビエット | 講談社MT 234 鉄腕アトム 14 | 86p | 16 | 10 | 少年 | '65/05-65/09 | |
青騎士 * | 講談社MT 235 鉄腕アトム 15 | 157p | 19 | 10 | 少年 | '65/10-66/03 | |
アトム復活 | 講談社MT 235 鉄腕アトム 15 | 37p | 19 | 11 | 少年 | '66/03-66/05 | |
メラニン一族 | 講談社MT 236 鉄腕アトム 16 | 109p | 20 | 11 | 少年 | '66/05-66/08 | |
ミーバ | 四次元の少年 | 講談社MT 236 鉄腕アトム 16 | 97p | 20 | 11 | 少年 | '66/09-66/12 |
宇宙放送 | 講談社MT 237 鉄腕アトム 17 | 22p | 12 | 10 | 鉄腕アトムクラブ | '65/12,66/01 | |
人面岩 * | 講談社MT 237 鉄腕アトム 17 | 19p | 17 | 10 | 鉄腕アトムクラブ | '66/02,66/03 | |
顔のないロボット | 講談社MT 237 鉄腕アトム 17 | 62p | 8 | 11 | 少年 | '67/01,67/02 | |
一億年前の犯罪 | 講談社MT 237 鉄腕アトム 17 | 89p | 10 | 12 | 少年 | '67/03,67/04 | |
ゾロモンの宝石 | 講談社MT 238 鉄腕アトム 18 | 164p | 13 | 12 | 少年 | '67/05-67/12 | |
火星から帰ってきた男 | 講談社MT 238 鉄腕アトム 18 | 65p | 11 | 12 | 少年 | '68/01,68/02,68/03 | |
サンゴ礁の冒険 | 21 | 少年 | 54/08/15 夏休み大増刊号 | ||||
アトム誕生 * | 1 | 1 | 1975 | ||||
鉄腕アトムのおいたちと歴史 | 講談社MT 389 手塚治虫エッセイ集3(手塚治虫漫画全集別巻7) | 14,20 | 1976 |