消費者研究法(第18回)


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復習問題:信頼性、妥当性の意味を説明しなさい。

第7章 集計と検定

2.2 統計的仮説検定の方法

(c)どの計算公式を用いるか
(i)互いに従属なパーセントの差の検定

(ii)互いに独立なパーセントの差の検定

(iii)一部従属な差の検定

(i)(ii)の証明は西平(1984)にある。(iii)の導出ついては杉山(1984)にある。(iii)は導出の仕方からして、対象となる母集団とその他の母集団において差があるかを、対象となる母集団の比率と全体の比率の差から求める方法となる。(iv)互いに独立な平均の差の検定
というのがテキストにあがっている。
すでに表になっている場合はテキストにある方法を使っても良いが、素データをもっている場合はあまり使うものではない。


総理府世論調査 家庭内における家事・育児・介護の分担についての有識者の見解の有識者の分野によって意見が違うと言えるか?

(iv)互いに独立な平均値の差の検定
 平均値のs.d が与えられていることは少ないのであまり使うことはない。ただし、学術論文ではs.d.も掲載していることが多い。

2.3 統計的仮説検定の意味と解釈

背理法を使っているので、もってまわった言い方をする。

第1種の過誤error と第2種の過誤。αは「第1種の過誤」

判決を例として
実は犯人実は犯人でない
有罪と判決正しい第1種の過誤(α)
無実と判決第2種の過誤(β)正しい


検定力=(1−β)がある程度以上(ex. 0.80)高いときに、初めて帰無仮説を棄却しないことに意味がある。

このほか効果の大きさがある程度あるときに差に意味があるとする考えも重要。


第8章 調査結果の分析

1 クロス集計

クロス表(contingency table)、セル(cell)、ブレイクダウン(breakdown)

1.1 実数よりもパーセントに意味がある

1.2 基数を何にしてパーセントを求めるか

どっちに100%をとるの?

2 クロス集計した変数の統計的有意性の検定

2.1 質問項目(変数)刊の関係の有無の検定(独立性の検定)

カイ2乗検定(χ2検定)(chi-square)
期待度数、χ2値、検定統計量、自由度、カイ2乗分布表、限界値、p値

excel でのクロス集計
静岡県立大学 東北大学教育心理学
ピボットテーブルによるクロス集計 麗澤大学

《参考・引用文献》

井上文夫ほか 1995 よりよい社会調査をめざして 創元社(テキストといっている書)
杉山明子 1984 現代の統計3 社会調査の基本 朝倉書店
芝祐順・南風原朝和 1990 行動科学における統計解析法 東京大学出版会
西平重喜 1985 統計調査法(改訂版) 培風館
香川大学 経済学部 堀 啓造(home page)