消費者研究法(第17回)


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復習問題:信頼性、妥当性の意味を説明しなさい。

第7章 集計と検定

2.2 統計的仮説検定の方法

表7.6

(1)統計的仮説検定の手順
(a)帰無仮説を設定する
帰無仮説:「比較する母集団特性値の間には差がない
これが棄却されて、有意
(b)有意水準を決める 5% ただし、サンプルが多い場合はこれは甘いので1%
註:検定力

(c)どの計算公式を用いるか
(i)互いに従属なパーセントの差の検定

(ii)互いに独立なパーセントの差の検定

(iii)一部従属な差の検定

(i)(ii)の証明は西平(1984)にある。(iii)の導出ついては杉山(1984)にある。(iii)は導出の仕方からして、対象となる母集団とその他の母集団において差があるかを、対象となる母集団の比率と全体の比率の差から求める方法となる。(iv)互いに独立な平均の差の検定
というのがテキストにあがっている。
すでに表になっている場合はテキストにある方法を使っても良いが、素データをもっている場合はあまり使うものではない。

それぞれ「有意」なときなどのことばの使い方は注意が必要。



総理府世論調査 家庭内における家事・育児・介護の分担についての有識者の見解の有識者の分野によって意見が違うと言えるか?



《参考・引用文献》

井上文夫ほか 1995 よりよい社会調査をめざして 創元社(テキストといっている書)
杉山明子 1984 現代の統計3 社会調査の基本 朝倉書店
芝祐順・南風原朝和 1990 行動科学における統計解析法 東京大学出版会
西平重喜 1985 統計調査法(改訂版) 培風館
香川大学 経済学部 堀 啓造(home page)